小説感想

神曲奏界ポリフォニカ(青) 第1巻「えきさいと・ぶるう」3(60点)
著者(築地俊彦)、イラスト(兎塚エイジ

というわけで、「神曲奏界ポリフォニカ」シリーズの青・・築地俊彦の「ぶるう」の第1巻である。
赤の1巻とまぁぶるは読んだので、まずは読みやすそうな「青」から攻めてみる。
まあホントは、「ゼロの使い魔」の兎塚エイジの絵にひかれたんだけども(笑)
まあそれはそれとして、内容の方は・・なんというか流石は築地俊彦というか、現代的な価値観やらをガシガシ叩き込んだりして世界観がいきなり他と微妙な感じになったり、神曲嫌いのダメ人間が主人公だったり、眼鏡ドジっ子の気弱妖精だったり、退廃的でアングラっぽいネタが満載だったりと、なんつうか「築地ワールド」な感じのポリフォニカとなっていて、面白くはあったがやり過ぎかなとも思えた。
まあ、良くも悪くもダメっぽいポリフォニカ世界を構築してる感じではある。
とはいえ、「神曲」を使わないでの人間と精霊の関係に踏み込んでみたり、赤とはまた違うそれの関係を描いたりしており、コレはコレでもうひとつのポリフォニカの世界を作っていてよかった。
しかし、「ラブコメ」担当というわりには、若干ラブコメ分は足りない感じだったかな。
今後、もっとはっちゃけてラブでコメって欲しいところである。