小説感想

十三番目のアリス〈2〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス〈2〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス 第2巻3(60点)
著者(伏見つかさ)、イラスト(シコルスキー)

というわけで今巻は、九条院アリスのクラスに謎の美少女・リリスが転校してくるって話。
公約どおりに、学園ラブコメ分が増量の第2巻。
第1巻と同じくに、謎の美少女転校生の恋敵にぷにぷにメイドロボの宿敵にと、ベタでオーソドックスな展開であり、正直先陣の「学園異能」ものに比べると薄味ではあるわけだが、まあそれがゆえにバランスもほどよく安定度は高い感じ。
恋敵に宿敵にと、その二人との敗北と戦いを重ねつつ進む展開もベタだが、起承転結はしっかりしておりなかなかに良い。
新キャラも、12番目のリリスさんはそれほど引かれなかったわけだが、10番目の悠里は、ドジっ娘メイドロボという「今更」なベタぶりが結構ツボであった。
まあしかし、結局のところ悠里もアレクも倒してないわけで、前回の所長さんも生き残ってるわけだから、人気次第ではまだまだ続けれそうだよなあ。
とりあえず、このオーソドックスぶりはほどよく気に入ってるので、続きは楽しみではある。
それにしても・・アリスじゃないけども、三月の圧倒的な朴念仁ぶりはイライラするを飛び越えて、ちいと鬱陶しい感じがあるよなあ。
まあ主人公はアリスなわけだし、三月は刺身のつまと思いつつ見て行くとするか。