アニメ感想

吉永さん家のガーゴイル 第1話「吉永さん家の石ッころ」4(75点)
脚本(吉岡たかを)、絵コンテ(鈴木行)、演出(鈴木芳成)、作画監督渡辺真由美、加納綾)

というわけで、ファミ通文庫刊行の、田口仙年堂による「吉永さん家のガーゴイル」がついにアニメ化。
自分は、原作自体は持ってますが、まだお約束でまだ積読のままです・・。
でスタッフは、シリーズ構成・脚本は吉岡たかを、キャラクター原案は日向悠二、キャラクターデザイン・総作画監督渡辺真由美、監督は鈴木行、アニメ制作はトライネットエンタテインメントスタジオ雲雀、って構成。
今回は、吉永さん家のガーゴイル若本規夫)は、今日も吉永さん家の門番として頑張るって話。
うむ、なかなかに面白かった。
アニメ制作はトライネットエンタイエンメントだというので、あまり期待はしていなかったのだが、蓋を開けてみると、共同制作である「スタジオ雲雀」による、アニメらしい非常に派手によく動きテンポのいい画面作りとなっていて、かなり楽しめた。
なんだか雰囲気的にも「夕方の子供向けアニメ」という感じであり、「盲導犬」であるエイバリー少尉を絡めた「ちょっといい話」がなかなかに面白かった。
なにより、無表情で動かないガーゴイルを淡々と演じる若本規夫と、それと対比して表情豊かに動き回る吉永双葉を勢いよく演じる斎藤千和という、乗りに乗ってるこの二人の声優の掛け合いが楽しく、勢いある画面をさらに盛り上げてくれてるのが良かった。
とはいえ、第1話としてはちょっと唐突感があった感じはあるかな。
吉永さん家やガーゴイルのキャラ説明もそこそこに、普通なら途中に入りそうであるサブキャラの話が今回は中心だったり、しかも最後はいきなり凄い引きになっていたりと、どうもちょっと駆け足気味感が気になった感じ。
まあしかしOPなどを見ると、これからも勢いある画面や展開になりそうでもあり、楽しみではある。
そういや、次回予告がないと思ったら、EDが次回予告だったのな・・「ガンダムX」方式ですな(笑)


涼宮ハルヒの憂鬱 第4話「涼宮ハルヒの退屈」4
脚本(村元克彦)、絵コンテ・演出(吉岡忍)、作画監督池田和美、荒谷朋恵)

というわけで今回は、SOS団はハルヒのわがままで草野球の大会に出場することになるって話。
う〜ん、ここにあの「野球話」を入れるのかあ・・それは、どうかなあ・・。
第1話にあの「映画話」を入れるのはネタとして、なによりインパクトとして肯定はできたのだが、流石にこれはちょっとやり過ぎかも。
前回のあの「引き」からはいきなり途切れて疾走感もなくなるし、展開もわけわからなくなるし、なにより色々ネタばれになってるからなあ。
確かにこの話は、原作では「憂鬱」以前に発表されたものではあるのだが、「憂鬱」以降に見た方が面白くなるし、ここに入れる意味がわからんな・・。
長編と短編を交ぜつつ、「憂鬱」のラストを最後に持って来なければならないがゆえの苦肉の策なんかもしれないが・・あまり旨くないかと。
まあそれはそれとするとして・・今回はなかなかに面白くはあった。
この「野球話」は短編の中でもテンポがよく勢いがある話であり、今回はそれをなかなかにテンポ良く表現していて、原作の再現率も高く、楽しかった。
ハルヒという「わがままな〇〇」を中心にしての、SOS団が巻き起こすこの学園ドタバタこそが「涼宮ハルヒシリーズ」の真骨頂ではあるからな。
で次回は、どうやら「実質的に」3話ということで、前回の続きである。
無駄にややこしいのね・・。