アニメ感想

ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜 第1話「ソード・ダンサー」4(70点)
脚本(大西信介)、絵コンテ・演出(神谷純)、作画監督山岡信一

というわけで、富士見ファンタジア文庫刊行の、原作・星野亮の「ザ・サード」が、ついに(いや、ホントにな)アニメ化。
自分は原作は読んでいて、結構好きです・・最近止まってるんですが(苦笑)
でスタッフは、シリーズ構成は大西信介、キャラクターデザインは山岡信一メカニックデザインは鷲尾直広、ストリーボードデザインは久我嘉輝、監督は神谷純、アニメ制作はXEBECという構成。
今回は、なんでも屋である火乃香(豊口めぐみ)は、夜の砂漠で謎の青年・イクス(浪川大輔)と出会うって話。
最近のラノベアニメ化攻勢のあおりを受けてか、「ザ・サード」もやっとでアニメ化です・・正直、もうならないと思ってはいたんだけども・・(笑)
まあそれはそれとして、アニメの方はなかなかに出来が良くて、原作好きなものとしては満足行く出来であった。
原作の方は始まったのが結構前の作品でもあり、当時でも使い古されたSFガジェットが満載で「古臭い」感があったんだけど、21世紀にもなった今だと、さらにそれが助長されている感じであった(笑)
内容自体もこれまた地味で、アニメの方も原作に忠実というか、非常に地味な作りとなっていて、正直今の怒涛のアニメ群の中だと、一話の「引き」や「インパクト」としてはかなり弱い作りだったかな。
とはいえ・・地味でありつつも、非常に丁寧に真摯に作り込んでいて、原作好きとしてはかなり好感度の高い一話ではあった。
作画や美術方面も丁寧に作り込んであり、この作品の売りでもある「ソード・アクション」は地味ながらもよく動いていて、なかなか面白かった。
砂上戦車でもあるボギーも、ZEBECお得意のCGでセルとのマッチングもよくて、なかなか動いており良かったです。
でも、小杉十郎太のナレーションはちと、うざったい感じがあったかな。
小説の表現方法である地の文を、ああいった形で表現するという方法論はわからなくもないんだけど、設定説明だけでなく心情まで語ってるせいもあってか、妙にリリカルで野暮ったい印象となっている。
つうか、「昔戦争があった」って冒頭のところは、「ガンダムX」を思い出しちゃった(笑)
まあしかし、かなり丁寧に作ってくれそうな印象はあるので、今後を期待したいと思う。
で次回は、浄眼機登場。