アニメ感想

涼宮ハルヒの憂鬱 第2話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ」4(75点)
脚本・絵コンテ・演出(石原立也)、作画監督池田晶子

というわけで今回は、高校1年生となったキョン杉田智和)は、涼宮ハルヒ平野綾)と出会うって話。
前回は、第1話でいきなり「自主制作映画」を完全再現というトリッキーな作りで話題騒然となったわけではあるが、まあ実際のとこはこっちが真の第1話といえる第2話・・ややこしいな(笑)
ってなわけで、前回はあの英断ぶりで絶賛ではあったわけではあるが、まあこっからは冷静に。
とりあえず今回は、監督である石原立也自らの脚本絵コンテ演出により統一感の取れた画面作りとなっていて、原作の初盤をグっとテンポアップさせて勢いよく作ってあって、涼宮ハルヒという強引極まりない「奇人変人」をこれでもかとかっちり描き込んでいてなかなかに面白かった。
原作の面白さの半分を支えていると言っても過言ではないキョンのモノローグもきちんとと再現されており、原作イラストであるいとうのいぢの絵の再現率も高く、原作を映像へと落とし込む再現率はファンなら納得の出来栄えであった。
あとは、今後原作の「どこまで」をやるかが気になるとこではあるんだよなあ・・。
2クールなら「消失」までが一番美しい形ではないかと思うのだが、1クールなら「溜息」までが妥当なところであろうか?
まあとりあえず、原作ファンならかなり期待できそうなアニメにはなりそうである。
あと前回は小さい画面だったEDが、今回はちゃんと大きい画面となっていてよかった。
改めてみると、ホントちゃんと動いていていいね、歌のテンポもいいし・・まあ、長門はあんな風に踊らない気もするが(笑)
で次回は、SOS団暴走。


涼宮ハルヒの憂鬱 第3話「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅱ」3
脚本(山本寛)、絵コンテ・演出(北之原孝将)、作画監督(米田光良)

というわけで今回は、ハルヒはSOS団の活動を開始するって話。
う〜ん、流石に3話目となると若干クオリティがダウンしはじめ、今までに比べるとちとテンポが悪い感じだったかな。
ハルヒの傍若無人な怒涛の振る舞いと、そして長門の衝撃の告白というダブルパンチはなかなかに派手ではあったが、ちと今までよりは弱い内容になっていたかも。
しかし、映像で見るとハルヒのあの怒涛傍若無人ぶりはやはり凄いなあ(笑)
あのハルヒのわがままぶりと、そしてちょっとSFテイスト溢れる内容は人を選ぶし、この辺から視聴者がふるいにかけられる感じになるかも。
あと、やはり小説だとキョンのモノローグによってじっくりと進む感じがあるのだが、アニメはテンポよくサクっと進むので、ちと展開が早くなってる感じがある。
原作は、「日常」から「非日常」へと徐々に切り替わって行く感じが抜群に良かったところもあり、長門の告白での引きは面白かったが、もう1話ほど「日常」話を挿入してもよかったかもしれない。
一気呵成の流れで読む小説と、1話1話で話を区切りながら進むアニメでは、「流れ」というか「呼吸」というかが微妙に違ってくるので、その辺の「バランス」っつうのはなかなかに難しいところだ。
で次回は、涼宮ハルヒの退屈・・野球ネタをもうやるのか。
あの話はかなり面白いけど、アレがあってこそ映える話だし、どういう風にするんだろなあ。