小説感想

BLACK CAT 第1巻「星の残照」3(55点)
著者(大崎知仁)、原作・イラスト(矢吹健太郎

BLACK CAT 星の残照 (JUMP j BOOKS)

BLACK CAT 星の残照 (JUMP j BOOKS)

というわけで、なんだか完結したあとにTVアニメにもなったりしてる「BLACK CAT」が、今度は原作の続編が小説でノベライズ化・・人気があるんだかないんだか。
でそんなわけで今巻は、クリードとの最終決戦から1年・・トレインたちは新たなる標的を追って、ジパングへとやって来るって話。
少々不安ではあった小説による続編ではあったのだが、意外にまあまあ面白かった。
自分にとって「BLACK CAT」はイヴの存在で9割が締めているわけではあるのだが(笑)、なんだかんだと小説とはいえ、久々にトレインやスヴェンや他の黒猫キャラに再会すると、意外に結構嬉しかったりもして、あの漫画が結構好きだったのだと実感した。
内容の方はまあ可もなく不可もなくという感じでもあり、派手さに欠けていてこじんまりとしており、正直押しは弱く、それぞれのキャラの活躍も弱い。
ついに登場のジパング話の割にはあまりジパング的でもなく、キョウコが出てきたのは良かったのだが、サヤの話とかはもうちょっと深く絡めて欲しかったなあ・・ジパング編の続きを希望したい。
まあでも、ラノベ形式の1巻完結の内容でもありバランス自体は悪くはなくて、「小説版1巻」としては間口としては良かったとは思う。
「続編」が出るかは微妙なとこだとは思うのだけども、この作品自体はやっぱ結構好きなので、他の黒猫キャラが再登場してなどの、トレイン、スヴェン、イヴ達3人の活躍はやって欲しいです・・今度はぜひイヴが主役の話で(笑)
それにしても、「コミック」と同じ装丁での「ノベル」だったせいか、なんか微妙に読みにくかった(笑)
まあ、原作のコミックと並べておけるのでそれはそれで便利ではあるのだけども。