アニメ感想

あかほり外道アワーらぶげ第1話4(70点)
絶対正義ラブフェロモン天下御免ラブフェロモン!」
それゆけ!外道乙女隊「アメアメフレフレ大作戦」
脚本(あかほりさとる)、絵コンテ・演出(まついひとゆき)、作画監督(渡辺浩二)

正義のためなら何をしてもいいのだ!
というわけで、「あの」あかほりさとる原作によるオリジナルアニメ(多分)、「あかほり外道アワーらぶげ
どうやら、「絶対正義ラブフェロモン」という正義側と、「それゆけ!外道乙女隊」という悪側を前半と後半で分けながら描くというなかなかに面白い構成。
スタッフは、原作シリーズ構成はあかほりさとる、キャラクターデザインは石野聡、コンセプトデザインは斎藤久、メインアニメーターは渡辺浩二、監督はまついひとゆき、アニメ制作はRADIXという構成。
今回は、正義を振りかざすラブフェロモンが町で暴れる中、悪を目指す外道乙女隊が結成され人々を救うって話。
・・「あかほりさとる作品」である。
あかほりさとるといえば、ライトアニメファン向けの「ライトアニメ(仮称)」の先駆者でもあり、角川とのタイアップによるメディアミックスにより一時代のアニメシーンを作り上げたお人でもある。
その作風・・「あかほり節」と呼べるものは、既存のアニメや特撮をパロりつつ「王道」ともいえる設定の中で、パワフルで自分の欲望などに忠実な「外道」ともいえるキャラクター達により、ガシガシと「お約束」の「起承転結」な物語を展開して行くという、ライトノベルの先駆けの作品である、かの「スレイヤーズ」の雛形みたいなのがあかほりの作品の特徴である。
その特徴的な「わかりやすい」作風により、「どれも一緒」に見えるのは、作風と呼ぶべきか、引き出しが少ないというべきか・・(笑)
まあそれはともかくとしてこの「らぶげ」は、いかにも「あかほり」らしい作風であり、ハイテンションなテンポの演出作画に、パワフルなキャラクターが動き回りつつ、往年のアニメや特撮のパロが入り乱れるという、一言で言うと「あかほり」なアニメであった(笑)
悪が正義で、正義が悪で、というあかほりお得意の「価値観の転倒」(おおげさおおげさ)がネタでもあり、正義側のラブフェロモンを前半で描き、悪側の外道乙女隊を後半で描くというのはなかなか面白い構成でもあり、「東京ミュウミュウ」では「神」だった石野聡のキャラデザもなかなかに可愛く(変身BANKは椛島洋介山下敏成)、テンションも高くて結構楽しめそうな感じである。
90年代後半以降は「エヴァ的作風」の台頭により、あかほりお得意の軽くてパロな作風は受けなかったが、今はリメイクブームでもあり、80年代的なパロ的作風が戻ってきている感もあるし、「あかほり節」は今はいける・・かもしれない(笑)
まあ、「こいこい7」よりは初回での「萎え」っぽさはなかったしね・・演出作画に助けられてる部分も大きいとは思うが。
とりあえず「ラブフェロモン」で馬鹿を楽しみつつ、「外道乙女隊」でいい話を楽しんでみたい。
で次回は、前半が外道乙女隊かな?