アニメ感想

エウレカセブン第06話「チャイルドフッド」3
脚本(大河内一楼)、絵コンテ(難波日登志)、演出(松尾慎)、作画監督田中将賀

というわけで今回は、エウレカの子供たちのいたずらに苦難の日々のレントンって話。
子供たちとの確執、そして和解・・と話の流れとしては悪くないのだが、どうも細かい部分が雑だなあ。
特に、コンパクインターフェアレンサの停止、船を降ろされると泣き出す子供たち、ワックスを持って子供たちと出撃するレントンって流れが強引でもあり、わかりづらくもあった。
「メカニック」のはずがコードが抜けただけなのに気づかないレントンとか、リフ用のワックスがレーダー装置を無力化させるとかの説明が不足気味なせいでレントンの出撃がわかりづらかったり・・どうも話のために強引にキャラを動かしてる違和感があった。
「でっかいいたずら」である、軍事基地への落書きとかの爽快感は良かったし、相変わらず演出作画の安定度は高く、テンポ良いドタバタや細かい仕草・表情の描き込み、スピード感あるアクションとかは非常に良かったのだが・・。
どうも、演出作画の良さに比べると、このアニメは脚本方面での細かい部分の作りが雑な感じだな・・ボンズっぽくはあるが。
あと前々から気にはなっていたのだが、向こうからの襲撃ならともかく、こっちから襲撃を軍事基地にかけておきながら、あっさり軍隊の部隊を撃沈する辺りは流石に引く。
・・アレ、人乗ってるよね?・・確かに、死んでる描写とかないけど・・。
同じボンズの「ザ・マーズ・デイブレイク」だと、敵のRBは「無人機」って設定なのでその辺はスルーできたわけだけど、そういう描写はないしなあ。
「やっちゃえママァ!」じゃねえだろ、と(苦笑)・・いや、確かにぶっ倒した方がカタルシスはあるけども・・。
「叱ってやれる大人」っつうオチも、ホランド達が「大人」に見えないせいもあってか説得力に欠けるのも痛い。
むう・・やはり脚本設定方面での弱さが・・。
で次回は、重大な任務を任せられるレントン・・次回予告は悪くないのだが。


極上生徒会「さらば!極上生徒会」4
脚本(黒田洋介)、絵コンテ・演出(鈴木洋平)、作画監督(佐藤道雄)、総作画監督下谷智之

というわけで今回は、テストで赤点を取ると極上生徒会をやめることになったりのは、必死で勉強するって話。
なんだかやっぱり相変わらず、深夜にまったりほのぼの楽しいアニメ。
極上生徒会のメンバーもみんないい人で、悪人が誰ひとりとしていない世界であり、そういうのもなんだか心地よい。
「学園もの」のお約束ネタってことで、同じ水曜深夜である「魔法先生ネギま!」のバカレンジャーネタとかなりかぶってる感じではあったが、あっちはドタバタよりだったが、こっちは笑いと泣かせを交えたノリであり、印象としてはかなり違う感じ。
「きれいに並んでますわね」
と、りのの超絶な馬鹿ぶりで笑わせながらも、「悲しいことに耐えられない」というりのの裏の側面も出しつつ泣かせる辺りがなかなかに上手い。
このアニメ、飛び抜けたすごい話があるわけでもないのだが、この一貫して貫かれている、どこか懐かしいまったりとほのぼのなお気楽な雰囲気作りはよくできている・・なぜだか非常に心地よい。
あと、やっぱり全然悪人とかじゃない和泉香もいいヤツである。
で次回は、飛田小百合の話。