感想

DOG DAYS
DOG DAYS」もついに最終回。
最後は、召還モノとしては実に王道とも言える終わり方であった。
正直、送還&再召喚の条件うんぬんのくだりは降って沸いた感じもあり、いまいち居心地の悪さもあったが、締め方としては綺麗でもあり結構感動できた。
こう見ると、出会いと別れ、そして春休みの冒険と、意外にジュブナイルな作風であったんだなと、再認識。
というわけで、個人的には今期で一番気に入った作品ではあったわけだが、すべてが満点という感じではなかった。
魅力あるキャラクター達や、「戦興行」を主軸とした世界観などは非常にポテンシャルが高かったのは間違いなかったわけだが、そのポテンシャルを1クールという枠に収めきれなかった所はあったと思う。
前半はキャラクターや「戦興行」などの世界の紹介、そして後半は「星詠み」「魔物」「送還」というギミックの消化というバランス自体はそれほど悪くはなかったとは思うが、やはりそれぞれを語りきるには要素が多すぎた印象。
そのため、どれも中途半端にしか描ききれず、掘り下げが足りなくて、正直物足りなさを感じてしまった。
そう思わせるのも、魅力的なキャラクターが多すぎたり、「戦興行」「魔物」「星詠み」「送還」という面白そうなギミックを詰め込みすぎたがゆえ、ではあろう。
2クールあればなあとは思うが、そこは結果論でしかないか。
まだまだあのキャラクター達も世界観も見てみたいと思わせる魅力はある作品だとも思うので、個人的にちょっと支援していこうかとは思う。
幸運なことに2期自体は作れる流れにはなっているわけで、2期に期待したい。