感想

先日の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」TV放映の流れで、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見に行く。
いやはや、実に面白かった。
「序」の方は、TV版の「総集編」といった感じで、作画的にパワーアップもしたけども、性急すぎたり精悍すぎたりでちょっと違和感があったのだが、
「破」の方は、TV版の「再構築」といった感じで、作画的にパワーアップしているだけでなく、ストリー的にもドラマ的にも違う展開・描き込みをしていて、21世紀における「新エヴァ」といった様相になっており、2時間非常に密度が高かった。
「新エヴァ」といった形になっていながら、当時のエヴァが持っていたエンタメな鋭さもきっちり持ち合わせていて、前半のロボモノ的疾走感に、後半のキリキリと胃の痛む緊張感にと、19話までのエヴァの持っていたポテンシャルをこれでもかと発揮していた。
特に、シンジとレイが前作より距離感も近くなり、そしてちょっとだけポジティブになってる辺りが印象的で、アレから14年も立ったのだなと、思い起こされた。
「序」の時のヤシマ作戦のシンジもカッコよかったが、「破」の男の戦いのシンジも、男の子していてカッコよかったなあ。
前作のなかなかに近寄らない人同士の距離感とか、病的な雰囲気とかももちろん好きだったのだが、コレはコレで悪くはない。
「急」がどうなるのか実に楽しみなわけだが、良くも悪くも前作はこっから「壊れて」行くわけだけども、新エヴァはどうなるのか、実に気になるところである。
しかし新キャラの人は、あんまり話に絡めてないせいあってか、やっぱりちょっと違和感があったな。
まあ、次の活躍に期待するか。

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