小説感想

十三番目のアリス〈4〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス〈4〉 (電撃文庫)

十三番目のアリス 第4巻 65点
著者(伏見つかさ)、イラスト(シコルスキー)

というわけで、「十三番目のアリス」の第4巻。
今巻は、短期海外留学で南の島「ブルーエデン」にやって来るアリス達って話。
南の島・ブルーエデンで、7番目であるノエルとのバトル展開。
この物語の「ヒロイン」でもあるヘタレ少年・三月のテコ入れ回であり、彼の活躍に成長が描かれるわけではあるが、その煽りを食らってか主人公であるアリスが三月のかませ犬っぽくなっていて、見せ場を三月に取られてしまった感があり、アリス好きとしては正直残念な展開であった。
確かに、三月はモテモテ君ではあるがヘタレ君でもあり、いまいち魅力を感じなかったりもしたわけで、こういう感じに活躍や成長を描くのは妥当だとは思うのだが、なんだかみんな三月一人にふり回されてしまってるようにも見えて、いまいち盛り上がれなかったなあ。
三月に流行りの「女装少年」属性を入れる辺りもベタだとも思うが、自分はあまり「女装少年」萌えってわけでもないので、こちらもどうも白けた感じ。
まあそれはそれとして、今巻登場の7番目であるノエルと、幼女博士のエレンは、これで退場なのかな?
キャラ的には結構いい感じだったので、コレで退場はちともったいないなあ。