アニメ感想

ネギま!? DVD2 スペシャル版

ネギま!? DVD2 スペシャル版

ネギま!? 第26話(最終回)「寂しいなんて言いません!だって、きっとまた会えると信じてますから!」byネギ  3
脚本(金巻堅一)、絵コンテ(福田道生大沼心)、演出(大沼心)、作画監督(実原登、大田和寛

というわけで、ついに「ネギま!?」も最終回。
で今回は、ネギと共にネギの父を探すクラスメート達って話。
前回と同じ感じで、「ネギの父を探す」という名目のもとにクラスメートのどーでもいいようなドタバタが描かれたわけではあるが、まあそれ自体は前回ほどではないが悪くはなかったのだが、正直・・ネギの「父への想い」ってのが原作ほど描かれていたわけでもなかったりもしたので、どうにも「取ってつけた」感があり、最終回的な盛り上がりはあまりない最終回であった。
つうか、最後に全員変身でカードとか出してもなあ・・カード設定って、足引っ張ってるばかりであんま生かされなかったよなあ・・。


で総論。
ネギま!?」50点
かの「ぱにぽに」のスタッフによる「ネギま」のアニメ化であり、前作のアニメ化がいまいちな出来でもあったためか期待度は高く、実際に初盤は演出作画的にも飛ばしていてなかなかに見ごたえはあったわけではあるが・・終わってみると、正直いまいちな感じであった。
やはり中盤からの脚本演出作画と全般的な失速ぶりが痛く、ダラダラと話を進めてグダグダと展開し、結局のところすべてが中途半端になった印象。
カードによるバトルも、重目なシリアス展開も、軽目なコメディ展開も、様々なパロネタも、ドレもうまく取りこめずにカチ合いニゴシ合い、どっちつかずで迷走したという感じか・・全般的にムラっ気たっぷりだったもんなあ。
色々と手を替え品を替えサービス精神旺盛だったのは評価してるんだけど、どうにも空回り気味だったんだよね。
ぱにぽに」の場合はそういうのを許容し得るキャパを持つ「なんでもあり」な作品だったりもしたわけだが、「ネギま」の場合は「なんでもあり」な所があったとしても、それはカッチリと計算され区切られたフィールドの中での「なんでもあり」であり、その辺・・「向いてなかった」としか言いようがないなあ。
正直、「ネギま」の持つ諸要素を分解して新しく再構成するという試み自体は悪くなかったとは思うのだけども。
やはり、むりくりにバトルにシリアスを入れたのは不味かったかも・・ドタバタに終始していれば・・。
まあなんだ・・2度にわたっての「失敗」を見るに、「ネギま」はTVアニメには向いてない題材なのかもしれないなあ。
これは漫画ならでは・・そして、赤松健という才能があってこそ許される世界なのかもしれない・・。
とりあえず、スタッフの皆様お疲れさまでした・・「ぱにぽに」の続編、期待してます(おい)