小説感想

とある魔術の禁書目録 第1巻4(70点)
著者(鎌池和馬)、イラスト(灰村キヨタカ

というわけで、鎌池和馬の「とある魔術の禁書目録(インデックス)」の第1巻。
今巻は、アンチ・オカルトの学園都市に住む上条当麻の前に、「インデックス」と名乗るシスター姿の謎の少女が現れるって話。
ライトノベルにおける「学園異能」の代表格ともいえるこの作品を、今更ながら読んでみる。
なんというか、いかにもライトノベル的というか・・「ボーイミーツガール」に、「魔術」や「超能力」といった異能バトルも絡めての、まるで少年漫画のような燃える展開もありありの内容は熱くもあり、なかなかに面白かった。
正直、色んな所でルビを振り倒した「設定中毒」っぽいともいえる前のめりすぎな世界観はやり過ぎ感もあり、設定や展開に大味臭いところなども気にはなったりもしたわけではあるが、文章的にも全体的にも勢いと疾走感があり、パワフルなところはなかなかに気に入った。
なにより、「魔術」や「超能力」といったオタ受けしそうな美味しいギミックをテンコ盛りにした内容はベタとはいえ好みでもある。
どうやら続編もドンドコ出ているようだし、最後の終わり方もかなり気になる感じとなっているので、このあとどのように展開して行くのか期待したいところである。