小説感想

◆しずるさんシリーズ 第3巻「しずるさんと無言の姫君たち」3(60点)
著者(上遠野浩平)、イラスト(椋本夏夜

というわけで、「しずるさんシリーズ」の第3巻。
今巻のモチーフは、御伽話のお姫様たち。
いつもながら、しずるさんとよーちゃんが病室でイチャイチャしつつ殺人事件を推理するというこのシリーズなわけであるが、相変わらず読後感はなんというか、とても不思議な感覚である。
謎が謎でなかったり、二人が語る哲学っぽい話が事件の真相へとつながっていたり、まさしく上遠野節によるミステリーであり、この不思議感覚と百合百合感覚が、このシリーズならではの特徴なんだよなあ。
まあそれはそれとしても、しずるさんとよーちゃんのやり取りはいつもながら心和むのであった(笑)
しかし、どうやらよーちゃんもMPLSっぽい匂い今巻からは感じさせられたわけだが、そういう部分って明かされたりするのかな?
まあそういう全体的なストーリー部分に重きを置いてるわけでもない感じだし、そういうのは伏せられたまま、ずっと進んで行きそうな感じではあるなあ。