アニメ感想

フルメタル・パニック!TSR Scene01「終わる日々」5(85点)
脚本(賀東招二)、絵コンテ・演出(武本康弘)、作画監督堀内修

というわけで、「月刊ドラゴンマガジン」に好評連載中の原作・賀東招二の「フルメタル・パニック!」が、「フルメタル・パニック! TheSecondRaid」となって三度目のアニメ化。
今度は再び深夜のWOWOWノンスクランブルであり、R15指定である。
でスタッフは、シリーズ構成は賀東招二、キャラクターデザイン・総作画監督堀内修メカニカルデザイン海老川兼武・渭原俊明、監督は武本康弘、アニメ制作は京都アニメーションと、「ふもっふ」の時と同じ構成。
今回は、宗介(関智一)達ミスリルは、紛争地域への武力介入を行うって話。
昨今のクオリティの高い仕事によって、いきなりスターダムへと乗りあげた京都アニメーションが、短編である「ふもっふ」に引き続き、長編シリーズである「終わるデイ・バイ・デイ」をアニメ化である・・さらばGONZO(笑)
流石に評価の高い京アニの仕事だけあってか、こっちの長編の方も非常にクオリティの高い仕事をしている。
賀東招二がシリーズ構成に絡んでるいて今回も脚本を書いているせいもあってかミリタリ度も高く、バトル満載の今回は、よく動き演出の密度も高い戦闘シーンも非常に秀逸。
最新型AS(アームスレイブ)であるM9ガーンズバッグの巨大感やら、その機動性などの描写もしっかりしていて好感触。
それとどうやら原作をかなりアレンジしてくるようで、今回はほとんどオリジナル展開であり、原作ファンでも楽しめるような感じである。
とはいえ、いきなりの戦闘バリバリのドシリアスモードは「ふもっふ」から入った人や、基本的のGONZO版の初代からの続編がゆえに一見さんには敷居が高いかもしれない・・まあ仕方ないか。
で次回は、水面下の情景。


フルメタル・パニック!TSR Scene02「水面下の情景」4
脚本(武本康弘)、絵コンテ・演出(山本寛)、作画監督池田和美

というわけで今回は、宗介とかなめが学校で日常を過ごす中、戦地を視察する謎の男・ゲイツ大塚芳忠)って話。
・・流石はWOWOWのR15指定・・もうエログロありまくり。
このためのR15指定だったのか・・なんかこれからもドンドンやってくれそうで楽しみである。
で、そんな感じで今回は、宗介たちの「ふもっふ」な日常と、そしてキチガイゲイツ達による非日常が両側面で描かれる構成であった。
宗介たちの学校でのドタバタはこれが「フルメタ」という感じであり、暴走する軍事野郎・宗介にガンガンとツッコミを入れまくるかなめとのやり取りが楽しく笑えた。
そして、それとは逆にエログロありまくりの殺伐とした展開を見せるゲイツや玉芳(篠原恵美)に玉蘭(沢城みゆき)が凄い。
何と言っても、「Zガンダム」のヤザン以上のキチガイ野郎を演じてくれている大塚芳忠がもうスゴイのなんの。
原作では男の双子だったあの兄弟を、姉妹にしちまって百合要素まで加えた夏姉妹も良い感じである。
あと、今回も演出作画のレベルが高いのも言うまでもないことなのであった。
で次回は、迷宮と竜。