アニメ感想

ゾイドジェネシス「離散」4
脚本(西園悟)、絵コンテ(江上潔)、演出(石川敏浩)、作画監督(古瀬真弓)

というわけで今回は、ゼルフトの町を逃げ出したルージは、町を救うために町に戻るって話。
・・うわあ、重い・・なんて重いんだ・・。
少年の理想も正義も、圧倒的な力の前には無力でしかないという、まるで「力無き正義は無力」な展開が重すぎる。
当初は「冒険活劇」の様相を呈していた本作ですが、スタッフは本気で「戦争もの」として描いて行くつもりのようであり、自分としてはかなり面白くもあるのですが、お子様がついていけるかが心配である。
しかし、なんたるシビアな展開であろうか・・初代のゾイドであるなら、「数の論理」も少年の正義と理想の前に、力押しでなんとかなったりするはずが、こっちは「想い」だけでは無力でしかなく、しかもロンによる理詰めの看破や、ミィ様の「泣き」の入った激昂や、元市長による町の残る決意などによりルージを責め立てる辺り、カタルシス皆無(笑)
今後の展開としては、「ちっぽけ」な存在でしかないルージが、徐々に力や仲間を見つけて、ディガルドに抗する組織を作るって感じになるのかもしれないが、それまでずっとコレだとフラストレーション溜まるよなあ・・。
とりあえず・・頑張れルージ君・・。
で次回は、ギャルいっぱいの新キャラが登場。


ゾイドジェネシス「出会い」4
脚本(ふでやすかずゆき)、絵コンテ・演出(東海林真一)、作画監督(土橋昭人)

というわけで今回は、ラカン達を探すルージは、ディガルドに反抗する「無敵団」と出会うって話。
・・軽い、軽いよ!・・メチャクチャ軽い!!(笑)
今までの重いノリを吹き飛ばすような、お気楽ごく楽な軽いノリ・・流石は「コメディ担当」の筆安一幸、心が和んだ・・いやあ、笑った笑った。
何と言っても今回は、ちょうどラカン達と「逆位置」の設定となる・・ア・カン(たかはし智秋)、ラ・ムゥ(間宮くるみ)、ゴトシ(太田哲治)、フリ・テン(こやまきみこ)、サイコ(伊藤静)の5人組「無敵団」が飛ばしまくりであり、ラ・カン達の「逆位置」であるがゆえにキャラ的にも立ちまくりであった。
正直、前回までとはあまりにノリが違うために違和感もあるのであるが、この頃の重い展開はあまりにアレであったので、「息抜き」にはちょうど良かった感じである・・これならお子様もついてこれそう。
しかもちゃんとこの軽いノリの中でも、きっちりルージの苦悩や葛藤なんかも入れてはあるし、相変わらず男前なガラガの格好良さが光っていた。
あと、ルージのホントに「わかりやすい」今ままでの説明によって、ちょっぴり総集編も兼ねてたな。
で次回は、いきなり「無敵団」が大ピンチ・・「無敵団」死んだら泣きます・・頼むよ、マジで。