アニメ感想

星界の戦旗 EPISODE1「再会」4(70点)
脚本(真喜屋力)、絵コンテ・演出(長岡康史)、総作画監督 キャラクター(渡部圭祐)、メカニック(筱雅律)、作画監督(しんぼたくろう、米山浩平)

ラフィールと呼ぶがよい!
というわけで、原作・森岡浩之による傑作SF小説「星界の紋章」(ハヤカワ文庫刊)の続編である「星界の戦旗」が、「星界の紋章」に続きアニメ化。
原作は、言わずもがな読んでます(笑)
スタッフは、監督は長岡康史、ビジュアルコンセプトは赤井孝美、キャラクターデザインは渡辺圭祐、メカニックデザインは森木靖秦・井上邦彦・大輪充、アニメ制作はサンライズ、といった前作と同じ構成。
今回は、3年前の約束どおりに突撃艦「バースロイル」に赴任したジント(今井由香)とラフィール(川澄綾子)は、星界軍の拠点・ヴォベイネール鎮守府を目指すって話。
というわけで「星界の戦旗」である。
前作の「星界の紋章」は、全3巻を1クール(13話)にするという無理くりな展開のために、後半が駆け足しまくりで各種エピソードが色々とはしょられまくられて不評このうえなかったのだが、今回の「星界の戦旗」は1巻を1クール(13話)にするという「余裕」のある構成のためか、なんだか第1話はその余裕たっぷりぶりを見せつけて、なんとほとんどジントとバースロイルクルーやラフィール(以後、殿下)との原作そのままの「会話シーン」のみで終わるという快挙ぶり(笑)
それがゆえに原作の再現率は高く、原作まんまの小粋な「会話シーン」が堪能できた。
何と言っても、サムソン役の大塚明夫さんの演技が光り、先に発売されたドラマCDに比べると若干押さえ目にはなってはいたが、その流れるようなセリフ回しが素晴らしかった。
無論、サムソン達に「痛い子(笑)」扱いされている我らが殿下も、その麗しさをいかんなく発揮しており、艶やかな作画に川澄綾子の押さえた演技も素晴らしかった。
前作では作画の安定度は低かったわけではあるが、どうやら今回はなにげに作画も良さげで期待できそうである。
「紋章」がスペースオペラ的ボーイミーツガールな「冒険活劇」の側面があったわけではあるが、「戦旗」はその名のとおり「戦記」テイストであり、燃える艦船バトルが楽しめそうである。
しかし、最後にメインテーマが流れると、まるで第1話なのに最終回みたいだったな(笑)
で次回は、幻炎作戦。


うえきの法則 第十五話「鈴子の法則」3
脚本(西園悟)、絵コンテ(中山ひばり)、演出(上田繁)、総作画監督(堀越久美子)、作画監督(高乗陽子)

というわけで今回は、ドンを倒した植木に、炎の料理人・マルコと愛の僕・鈴子(能登麻美子)が迫るって話。
ついに本格登場、能登かわいいよ能登が演じる「爆弾女」鈴子・ジェラード。
・・鈴子かるいよ鈴子・・。
うえきの法則」お約束の「あざとい過去」に、あっさりロベルトに籠絡されてしまう鈴子という構図はやはりいまいち乗れないなあ・・鈴子かるすぎる。
この辺の「あざとさ」に乗れないと、この作品はいまいち引くことあるからなあ。
OPがかかっての植木の「俺、信じてたもん」「もう俺たち仲間じゃん」という燃え展開は、よくはあったけどね。
そういや、今回も鈴子が植木をかばうとこは、OPからの使い回しだったな。
制作がそれだけ進んでいるということか、それとも意外に苦労してるのかはわからないけど、「ここぞ」という名場面がダイジェスト風に入ってるOPは今更ながら、結構燃えるのだなと思った。
それにしても、能登麻美子が演じる鈴子は原作とイメージがちょっと違う感じになってるかな・・つうか能登眞美子はその特長あるささやき声と幅のない演技力で「能登が演じてるキャラ」という風にしか見えないのは、長所なのか短所なのか(笑)
で、今回でマルコ(速水奨)に、ドン(石井康嗣)に、アレッシオ(成田剣)という、豪華声優陣もあっさり退場・・うわあ、リッチなアニメだなあ(笑)
まあそれはそれとして、サクサク敵を倒して話が進むのはテンポがよくていいが、流石にもうちょっと溜めがあってもいいかもしんないな。
これではロベルト十団激弱なイメージが(笑)
あと、今回は四ツ星の神器「唯我独尊(マッシュ)」が登場。
派手には描かれてはいたが、やはり大ゴマ使って表現される原作のそれに比べるとちょっと地味かな?・・まあその辺は今後に期待か。
で次回は、鬼とベッキーが植木と鈴子に迫るって話。
・・ちゃんと、鬼に「中学生」ツッコミが入っててワロタ。