アニメ感想

エレメンタルジェレイド第一唱「空と風の謳」3(55点)
脚本(荒川稔久)、絵コンテ・演出(うえだしげる)、作画監督(掘たえ子)、メカニック作画監督(桝田浩史)

というわけで、月刊「コミックブレイド」連載中の、原作・東まゆみの「エレメンタル・ジェレイド」がアニメ化。
自分は、原作は未読です。
スタッフは、アニメ制作はZEBEC、シリーズ構成は荒川稔久、キャラクターデザイン・総作画監督は掘たえ子、メカニックデザインは桝田浩史、音楽は梶浦由記、監督はうえだしげる、って構成。
今回は、空賊の少年・クー(石田彰)は、強奪した宝物の中に入っていた少女、エディルレイドのレン(高橋美佳子)と出会い、戦いに巻き込まれることになるって話。
まあ、実に「ガンガン系」らしい、非常にステロタイプにオーソドックスな、ボーイミーツガールである「異世界冒険ファンタジー
ほとんど「お約束」で構成されていて、世界や物語への「わかりにくさ」とか「入りにくさ」なんかは全くなく実に王道。
ギャグとシリアスを絡めつつ、ポンポンとテンポ良く進んで行きわかりやすい。
その代わりに「新鮮味」とかも全くなかったりもする。
まあ、こういう「王道」「お約束」な話は嫌いでもないので、今後に期待したいところではある。
つうか「ガンガン系」ってこういう「いかにも」な、今までのアニメやら漫画やらゲームに影響を受けて育った世代が、それを「そのまんま」トレースして「どっかで見たことがある」ような作風のって多いよね。
ぶっちゃけ「オリジナリティ」がない・・ようは今までのそれらのネタ(要素)をいかに分解、再構成し「リミックス」「ミキシング」するかって事になってくる・・「ダメ錬金術」(笑)
・・昨今は全般的にそうではあるわけだけど・・。
ま、「既知感」があった方がわかりやすく感情移入もしやすいし、「オリジナリティ」があった方が「面白い」とは限らんからねえ。
で次回は、別れと旅立ち。


エレメンタルジェレイド第二唱「運命の同契(リアクト)」3
脚本(荒川稔久)、絵コンテ(うえだしげる、孫承希)、演出(孫承希)、作画監督(今井雅美)、メカニック作画監督(桝田浩史)

というわけで今回は、謎の黒服の男たちに襲われたクーは、レンとリアクトして戦うことになるって話。
「別れと旅立ち」って言うから、てっきりレンと別れてクーが追跡の旅に出るかと思ったけど、そんな事なかったな・・そっちのがいいけど。
ってなわけで、クーとレンとその他との、お約束の珍道中へと移行。
相変わらずお約束過ぎる展開でもあり、驚きとか新鮮さとか全然ないわけだが、テンポもそこそこ良く、クーの不用意な言葉に傷つくレンとかのドラマもそこそこ良く、そこそこ楽しめる感じである。
とりあえず、「ガンダムX」(大好きでした)みたくに、クーとレンのラブラブ展開に期待。
で次回は、レンの裏切り。


エレメンタルジェレイド第三唱「裏切りの七煌宝樹」4
脚本(玉井☆豪)、絵コンテ(湖山禎崇)、演出(佐々木勝利)、作画監督(岩崎光洋)

というわけで今回は、何者かにさらわれたレンを助けに行くクーって話。
「王道」「お約束」ではあるが、「力」を持つレンに対して「道具」として接するビーソン(中田和宏)と、「女の子」として接するクーとの対比とか、それによってのクーとの心のすれ違いとかをきちっと書いてるのは良いね。
非常にわかりやすい解説なんかもしっかり入っていて、6時台夕方の子供向けアニメならこのぐらいわかりやすく親切設計の方がいいねえ。
演出作画のテンポも良いし、全体的にバランスは悪くない。
個人的にクーとレンの「ボーイミーツガール」をきっちっと描いてくれたら文句ないかも。
それにしても・・今更だけど「リアクト」ってなんかエロいね(笑)
で次回は、光と闇の核石(エレメンタル・ジェレイド)
EDの「約束」は、結構作品内容にあっていて良いねえ・・絵もいい感じだし。