アニメ感想

新番組・・怒涛の攻勢・・
うえきの法則 The Law of Ueki第一話「植木耕助・正義の法則」3(45点)
脚本(川瀬敏文)、絵コンテ(大上相馬)、演出(今千秋)、総作画監督(堀越久美子)、作画監督友岡新平)、動作一原(松竹徳幸

というわけで、「週刊少年サンデー」で連載終了をした福地翼の「うえきの法則」がアニメ化。
スタッフは、アニメ制作はスタジオディーン、シリーズ構成は川瀬敏文、キャラクターデザインは田頭しのぶ、監督はわたなべひろしって構成。
今回は、ゴミを木に変える力を与えられた少年・植木耕助(朴路美)は、同級生の森あい(川上とも子)に宇宙人と勘違いされるって話。
相変わらずの「週刊少年サンデー」のアニメ化攻勢により、連載終了を迎えた「うえきの法則」もアニメ化。
つうか、後半は綺麗に締めてたとはいえ、結構打ち切りぽかったと思うのだが・・サンデーは何を考えてるのかよくわからんな。
まあそれはともかく、一応作品が「終了」してるってことは作品をアニメとしてまとめやすいことでもあり、期待はできるかもしれない。
とか言いながら、「DANDOH!!」は連載終了後にアニメ化したというの「大失敗」したりもしたので、安心はできないわけではあるが・・。
ちなみに自分は原作自体は途中からしか読んでなくて、基本的な印象は「並」で、たまにある「確変」に一喜一憂はしていたって感じ。
で、本編であるが、なんつうか正直・・意味不明というか、無茶過ぎというか、よくわからんというか、トンデモな展開だな。
これって原作どおりなんだろうか?
設定自体前から「無理あるなあ」とか思ってはいたんだけども、無理すぎるキャラとか、無理すぎる話の展開とか、ついてけなかった・・。
作画的にも、「いまどき」テレ東規制がバリバリでエフェクトかかりまくりで鬱陶しくて、かなり萎えた。
まあしかし、原作よりも森あい(川上とも子)は可愛く描かれてるし、うえきの売りはそれぞれの能力を使ったちょっと無理のある「駆け引きバトル」にあるわけだから、バトル展開になるまでこれは待ちかな?・・初っ端のアバンのバトルは面白そうに見えたしね。
とりあえず「確変」待ちってことで。
で次回は、神バトルが始まるって話。


英國戀物語エマ 第一章「贈り物」5(85点)
脚本(池田眞美子)、絵コンテ・演出(小林常夫)、作画監督楠本祐子)、作画監督補(小林明美)、レイアウト監修(田中比呂人

というわけで、月刊コミックビーム連載中の、原作・森薫の「英國戀物語エマ」がアニメ化。
ちなみに、自分は原作は読んだことはありません。
スタッフは、アニメ制作はすたじおぴえろ、シリーズ構成は池田眞美子、キャラクターデザインは楠本祐子・清水ケイコ、画面設計は田中比呂人・高岡順一、監督は小林常夫、といった構成。
今回は、時は19世紀末のイギリス・・ケリー(中西妙子)に仕えるメイドのエマ(冬馬由美)は、ケリーのかつての生徒であるウィリアム(川島得愛)と運命の出会いを果たすって話。
十二国記」「美鳥の日々」と、着実に株をあげつつある小林常夫監督貴下のスタッフだけあってか、素晴らしい出来栄えと言える一品。
演出、作画、美術、音楽、声優・・往年の「名作劇場」を思わせる何から何まで非常に重厚感溢れる骨太な作りとなっていて、その映画を思わせるような映像美にただただ圧倒。
動き、仕草、表情、構成・・画面の端々にまで行き渡った「力の意識」がピンと張り詰めている。
現在の「スーパーメイドもの(笑)」による「メイド萌え」に逆行するかのような、「本物のメイド」を描き込む「リアルメイドもの(笑)」としての意気込みをそこに見た。
とはいえ、非常に出来がよくて雰囲気とかが最高なのは確かではあるのだが、基本的には「お上品」な「名作劇場」であり、アニメ的な「萌え燃え」なキャッチーさには欠ける「大人のアニメ」ではあるわけで、初っ端のその映像的インパクトに慣れてしまうと感想とか書きにくそうな雰囲気ではあるな(苦笑)
この作品で、「エマたん萌え萌え〜」とか言ったら非常に頭悪そうだもんな(笑)
あと、枠的にも「エロ押し」なU局深夜よりも、NHKとかの方が良かったかもしれないねえ・・アニオタ向けというか、「一般人向け」っぽいとこあるからね。
まあ、「プラネテス」とか「モンスター」とか、こういう「大人のアニメ」も作れるようになった辺りが、今のアニメバブルの長所とでも言うか、多極化の凄さだよねえ。
こういう様々なジャンルをアニメで掬って行くことで、アニメがよりオタだけでなく子供や大人まで様々な層に浸透し、より多様化したアニメの表現が広がるといいっすねえ。
と、真面目に締めてみる。
で次回は、二つの世界。