アニメ感想

機動戦士ガンダムSEED DESTINY特別編「EDITED」3
脚本(両澤千晶、大野木寛、森田繁、野村祐一、兵頭一歩)、構成・編集(小倉史科)、監修(森田繁)

というわけで今回は、SEEDお約束の総集編。
てっきり勢力図とか、MS解説とかになるかと思ったのだが、普通に総集編だった。
ダイジェストでわかりやすくはできてたけど、正直つまらん。
ノローグがサイなのは良かったが・・再登場あるかな?
まあ、あくまで「特別編」にしてるんで、許せなくもない・・パスは2回までなら許す(笑)
それにしても、話の「流れ」としてはそれほど悪くはないのな。

・連合特務部隊による、ザフト軍事コロニー・アーモリーワンへの新型ザフトMS強奪
・新型戦艦ミネルバ、所属不明艦ボギーワンの追撃戦
・ユニウス7の破砕作業、ザラ派残党によるユニウス7の地球落下作戦のテロ行為の阻止
・ユニウス7落下により、地球各地が被害
・ユニウス7落下を理由に、ブルーコスモスが支配する大西洋連邦が主導で同盟締結、プラントへの勧告
・勧告を拒否したプラントへの武力行使、開戦
地球連合軍プラントへ進攻、奇襲による核攻撃するも失敗
ラクスの偽物、ミーアによるプラント国民への演説、アスランザフトに復隊
・プラント、積極的自衛権を発動、地球のザフト勢力圏で戦闘
・オーブ、自国の平和のため中立を捨て、大西洋連邦との同盟条約を締結
ミネルバ、オーブから離れカーペンタリアへ向かうも、大西洋連邦艦隊の奇襲を受ける
・オーブのキラ達、ザフトの特殊部隊の襲撃を受ける
カガリ、セイラン家のユウナとの結婚式を向かえるが、フリーダムにより誘拐
アークエンジェル、オーブから脱出
アスランミネルバと合流し、ユーラシア西部戦線

ま、こんな感じか。
全体の「流れ」自体は悪くないのだが、やはりどうも「シチュエーション優先」でいってるせいか、それぞれのシチュごとの整合性とか、説得力とかの細かい描き込みが下手くそなのな。
これは、前作の頃からホントに変わってないなあ。
新旧キャラが入り交じってのぶつかりあいやらドラマってのも面白いとは思うのだが、こっちも旧キャラが出張りすぎで新キャラの影が薄いしねえ・・特にシンちゃん(笑)
ま、ようやく新旧キャラの立ち位置も決まってきて、流れとしてわかりやすくなって来たんで、今後の展開に期待するか。
頑張れ、シンちゃん(笑)
で次回は、インド洋の死闘。

補足・・現勢力図
ザフトミネルバ
積極的自衛権を表明し、地球で抗戦中
黒幕>デュランダル議長(プラント評議会)
メンバー>タリア、アスラン、シン、ルナ、レイ、その他

地球連合ファントムペイン
地球過連合各国と同盟を結ぶも、各地で混乱
黒幕>盟主ジブリールブルーコスモス
メンバー>ネオ、ステラ、スティング、アウル、その他

ラクシズ(アークエンジェル
大西洋連邦と同盟を結んだオーブから離脱し、独自行動。
黒幕>ラクス(笑)
メンバー>キラ、カガリマリューバルトフェルド、その他


ガンダムSEEDディスティニーPHASE16「インド洋の死闘」4
脚本(野村祐一両澤千晶)、絵コンテ(西澤晋)、演出(高田昌宏)、キャラ作画監督大貫健一)、メカ作画監督(西井正典、有澤寛)

ああ、やっとこシンちゃん主役っぽく・・。
というわけで今回は、ユーラシア北部へと向かうミネルバに、地球連合軍のインド洋前線基地からの待ち伏部隊が迫るって話。
全編バトル満載の戦闘話だけあってか、対ウインダム・カオスとの空中戦、対アビスとの水中戦、そして対ガイアとの海岸と地上での格闘戦と見所満載の展開で、演出作画も気合いが入っていてなかなかに面白かった。
いやあしかしシンちゃん強い強い・・まるで主役みたいだ(笑)
インパルス、セイバー、ミネルバで、28機のウインダムを落としてるんだよなあ・・アムロ操るガンダムの3分でリックドム12機と戦艦3隻撃沈にはまだまだ及ばないが、なかなかのもの。
つうか、ガンダムと量産型の強さの差異があるのはわかるが、やはりあまりに量産型のウインダムが雑魚過ぎるんで、もうちっと気張ってもらいたいとこです・・ウインダムが可哀想(笑)
で、海上で大活躍するシンちゃんと違い、ルナマリアはまたもや被弾・・相変わらずヤムチャだな、ルナマリアは(笑)
頑張れ、ルナマリア・・。
しかし、インパアルスが陸戦兵器と対峙し、基地を蹂躙するのは巨大感もあいまってか、「巨人兵器」な感じがあり、なんか悪役みたいで格好良かった(笑)
で、どうやらそんな自らの力に溺れ独断専行するシンと、そんなシンに力の自覚を諌めるアスランという感じでお約束の対立構図も発生し、なかなかに面白くなってきそうな感じである。
とりあえず、シンちゃんが主役っぽくなってめでたいってことで(笑)・・今後に期待である。
あと、初っ端のステラは可愛かったな・・なんか猫みたい・・ああいうのやらせるとやっぱ桑島は上手いなあ。
で次回は、戦士の条件。


ガンダムSEEDディスティニーPHASE17「戦士の条件」4
脚本(野村祐一)、絵コンテ(米たにヨシトモ)、演出(吉村章)、キャラ作画監督(山口晋)、メカ作画監督(重田智)

わおわお!、シンちゃん主役みたいんだ!、すげえぜ!!(笑)
というわけで今回は、スエズ攻略戦のためにペルシャ湾へとやって来るミネルバって話。
アバン、なんかいきなり総集編みたいで萎え・・でも、地図が出て位置関係がわかりやすくなったのは良し。
ああいうのは、もうちっとやって欲しいところだね。
で、どうやらあのユニウス7落下テロ事件は「ブレイク・オフ・ザ・ワールド」と呼ばれるようである・・そういや、CEではUCの「1年戦争」みたいなかの大戦の名称が不明なんだけど、なんて言うんだろね。
ああいうのは名称があった方が格好いいし、わかりやすいので付けて欲しいところ。
まあそれはともかくとして、今回は前回のバトル編と変わって、ドラマ編一直線。
珍しく(笑)、なんかそれぞれのドラマにも一本線が通っており、キャラの描き方がなかなかに秀逸であった。
まず、アークエンジェルチーム。
・・ミーア、キター!!・・なんか、全然旧ラクスとキャラが違うよ!!(笑)
のんきだな、プラントは(笑)・・いや、この辺爆笑しました。
つうか、
「みなさん、元気で楽しそうですわ」
ラクスが最高・・わあ、怒ってる怒ってる(笑)
しかし、ミーアのコンサートはなんか色々気合が入ってて凄かったな・・「静かな夜」のリミックスバージョンがなんかノリノリでもあり良い感じ。
やはりあの歌も、あの衣装も議長プロデュースなんだろうか?
なんか、あの人支配がどーのとか、平和がどーのとか言うよりも、ただ単に状況楽しんでて好き勝手やってるだけのよーな気が(笑)
それはそれとして、オーブを飛び出したはいいいが、まだラクスチームは連合かプラントかどっちにつくのか迷いがあるようで、いまだブクブク潜行中。
どうやらかつて中立国でありラクスの父シーゲル・クラインの故郷である(親クライン派スカンジナビア王国がかくまってくれてるようであり、出撃はまだ先になりそうである。
しかし、やっぱ難癖付けて開戦した連合=大西洋連邦ブルーコスモスは、あの世界でも「馬鹿」で通っているようである・・。
「馬鹿ブッシュ」が大統領やってるアメリカみたいなもんなんだな、やっぱ。

で、次にミネルバチーム。
まずヨウラン、ヴィーノの会話に爆笑。
「大分歌の感じ変わったよな」「若くなった」「可愛いよな」「衣装もなんかバリバリ」「胸結構あんのな」「衣装のポスター絶対欲しい」
・・鋭い!、鋭すぎるツッコミ!!(笑)
「婚約者だもんな」「ケーブルの1、2本も引っこ抜いてやろうか、セイバー」
ってのも非常に良く、珍しく脇キャラのキャラ立てが抜群で、非常に楽しかった・・こういうはもっと欲しいところ。
シンとルナとレイの関係の描き方もしっかりしてて、ガキで弟みたいなシン、お姉さん風を吹かせるルナ、そしてそんな二人の保護者として生暖かく(笑)見守るレイと、これまた良い感じ。
ついに種お約束のサービスシーンであるルナのシャワーシーンもあり、何と言ってもルナと比べておなかを気にするメイリンが最高・・頑張れ、メイリン(笑)
でもって、スエズ攻略戦。
これまた地図や状況説明により、非常にわかりやすく良い。
どうやら「ローエングリンゲート」と呼ばれる渓谷には、あの陽電子ローエングリンと、それを守るリフレクター(アルテミスの傘かな?)を備えたMAがいるようであり、今度はここでの戦闘となるようで、非常に楽しみである。
「いったいどこのタヌキが考えた作戦かしらねえ」
っていうタリアのセリフが、議長とタリアの関係を思わせて良いね。
そして、シンとアスラン
「メチャクチャですよ、あなたは」
とシンが言うように、アスランの方向性がいまいちわかりにくいのだが(フェイスに入り、プラントを守るために戦うって方向性だとは思うのだが)、かつて自らの非力さに泣き、誰かを守るために力を手に入れて暴走したアスランが、「力の自覚」を、力を手に入れ自らの正義と信念を貫こうとするシンに説くのは説得力もあり、「導くもの」と「導かれるもの」という構図となっていてなかなかに良い。
まるで、シンちゃんが主役みたいだし(笑)
という感じで、今回はドラマ方面、キャラの描き込み方面が実に見所があり楽しかった。
新旧キャラの立ち位置がわかりにくかった1クールが過ぎて、やっとこそれぞれのキャラの立ち位置が決まってきたので、ようやくストーリーやドラマに方向性が出てきたって感じだな。
この感じで今後も期待したいところである。
今回は、絵コンテが米たにヨシトモでバランスも良く、ルナマリアのシャワーシーンとか、ところどころ平井久司原画があり、絵としての「艶」があったのも良かった。
で次回は、ローエングリンゲート攻防戦!!