アニメ感想

新番組・・やっと見る・・


魔法先生ネギま!第1話「Asinus in cathedra」3(60点)
脚本(大河内一楼)、絵コンテ(宮崎なぎさ)、演出(中津環)、作画監督本橋秀之

というわけで、「週刊少年マガジン」で好評連載中の赤松健原作の「魔法先生ネギま!」が早くもアニメ化。
原作の方のは初っ端から大好きで(笑)、コミックもCDも持ってます。
スタッフは・・シリーズ構成・脚本は大河内一楼、キャラクターデザインは加藤はつえ、監督は宮崎なぎさ、アニメ制作はXEBECという構成。
で今回は、麻帆良学園に、子供の先生ネギ・スプリングフィールド佐藤利奈)がやって来るって話。
いまや「オタころがし」の第一人者でもある赤松健による、「ラブひな」に続き企画されたこの「魔法先生ネギま!
「ハリポタのパクリじゃん!」、とか「蓬莱学園のパクリじゃん!」とか、すでにそういう領域を軽やかに越えた、もう「これでもか」とあらゆる所からネタを詰め込みまくったサービス精神溢れるキャラクターに設定。
そして、アニメ化を前提として新人声優などを集め、イベントを起こし、CDを毎月発売したりするプロデュース能力。
「妹が12人」をも越える、超飽和攻撃「女子生徒が31人」というドラスティックなこのネタを、またもや大成功へと導いた赤松健の手腕は正直スゴイと思う・・やれそうでやれない。
戦いは数だよ、兄貴!(笑)
そしてそんな作品もついにアニメ化です。
個人的にはもうちょっと寝かせてもいいかなとは思ってはいたんですけどね・・「TVアニメ化」ってのは最後の花火なところがあるから。
まあ好評であれば第2弾第3弾もあるだろうけどね。
で、それはともかくとして、アニメ版。
内容自体は、原作と同じく基本的に総キャラの「顔だし」の登場のみであり、中身はあまりなし。
出だしとしては、まあまあかな。
気になったのは同じXEBEC作品だった「ラブひな」に比べると密度が薄くてちょっと細目で軽目の作画かな。
CDのイラストジャケットと同じであり、ちょっと平べったい印象。
まあキャラも多いしこのぐらいのカラフルな配色が妥当な所かな?
原作の方が、非常に高密度な作画で展開してるせいもあってか、ちょっと微妙かも。
あと、これも「ラブひな」と同じく原作はパンチラ・裸と出まくりなのだが、テレ東規制でその辺は押さえ目になってるのも、やはりマイナスポイントとなるか。
まあとりあえず、今後の萌え押しに期待したいところである。
それにしても、OPは歌のテンポは非常に良いんだけど、全キャラがニコニコ笑ってるんで、かなり違和感が・・別人みたいなキャラが・・いやエヴァ茶々丸なわけだが(笑)
で次回は、男子トイレを探すネギ先生って話。



◆スターシップオペレーターズSE:01「カウント・ダウン(COUNT DOWN)」3(60点)
脚本(富沢義彦)、絵コンテ(渡部高志)、演出(浅見松雄)、作画監督和田崇)、レイアウト(松田宗一郎)、総作画監督和田崇、田中基樹)

というわけで、電撃文庫水野良原作による「スターシップ・オペレーターズ」がアニメ化。
ロードス島戦記」の水野良らしい、「ガンダム」や「リヴァイアス」のような「青春群像」「SF描写」「戦略戦術」「権謀術中」のある原作は自分も好きで、既刊は全部読んでます。
で、スタッフは、シリーズ構成は富沢義彦、SFコーディネーターはタカノシンゴ、キャラクターデザインは松本文男、メカデザインは山根公利、監督は渡部高志、アニメ制作はJCスタッフという構成。
今回は、西暦2300年、地球をはるか1500光年離れたヘンリエッタ星域で強大な軍事国家「王国」を打倒するため、惑星国家キビの防衛大学生が自由護衛艦アマテラスを使い戦いを挑むって話。
う〜ん、まあまあかな。
原作読んでて設定もすべて知ってる自分にとっては、「何がどうなってるか」はよくわかるのだが、知らない人にはわかりにくいだろうな、これ(苦笑)
1話に「戦闘」を持って来るために「流れ」を優先して作ってるので展開が早く、学生たちが降伏した自国に代わって蜂起して、銀河ネットをスポンサーに戦闘艦を買い取り、「王国」の戦闘艦と戦うってのを1話でやってるので(原作だと3回分)、大元の「流れ」はわかるけど、細かい流れがわからないな。
スタートレック」とかの1時間ドラマ枠みたいのなら、きっちりバランス良く作れたのだろうが、細かい背景描写がないのでわかりにくい・・2話は欲しかったところ。
原作だと第1回は、地球の視聴者が「スターシップチャンネル」を見るところから始まり、そして「工廠プレペザ」との戦いの後、時間をさかのぼって士官候補生達の蜂起のシーンになるからね・・それでも良かった気がする。
この辺、原作の小説だと細かい解説や説明が入るので「何がどうなってるか」・・例えば惑星国家と軍事を切り離そうとする「王国」の戦略とか、「量子共鳴通信」による全世界規模の情報ネットワークとか、兵器が高価になっていて辺境の惑星国家だと戦闘艦は数機しか保有できない、そのため戦闘艦の戦いは一対一の戦いになるとか・・がわかるのだが、「ベタ」にアニメ化してるこれだとその辺り全然わからない。
小説の「SF」や「ファンタジー」とかの「設定もん」をアニメ化する時の、「文章」を「映像」にする時の難しさだな。
下手に長々とした「解説」「説明」とか入れても、流れがダレるしねえ。
その辺、小説などは一度咀嚼して「アニメ」として再構成する必要があるんだよね・・例え原作と違っても。
とはいえ、無重力状態などを描く細かいSF的ギミック演出とか、凝ったインターフェイスの描写とかはきちっと描かれていて、実のとこ「映像的」には原作にかなり忠実ではあるんだよね。
キャラクターの方も、今回は「顔だし」だけではあるが、原作よりもちゃんとそれぞれの出番も与えていて、それぞれのキャラの伏線も張られていたので、キャラ立ちは期待できるかもしれない。
なにより、この頃売り出し中の新人声優さんが豪華共演してるので、その筋の人には嬉しいだろうし。
とりあえず、次回辺りにもうちょっと説明描写が入る事を望む。
で次回は、いきなり突撃駆逐艦トラファルガーとの戦いですか(苦笑)
なんか1クールの噂もあるんだけど・・このまま駆け足のまま終わるのかな?

補記
>第一艦橋(統合管制)
(艦長)神崎キスカ・小尾元政
1(艦長補佐)香月シノン伊藤静
2(主任通信員)氷坂アレイ・ 浅野真澄
3(主任観測員)秋里ミユリ・ 渡辺明乃

>第二艦橋(射撃管制)
(副艦長・第二艦橋射撃管制砲術長)桐生タカイ・加藤将之
4(射撃管制員)若菜サンリ・ 能登麻美子
5(遠距離防御管制)神谷イマリ・ 甲斐田裕子
6(近接防御管制)七瀬ユキノ・ 新井里美

第三艦橋(航宙管制)
(副艦長・第三艦橋航行管制)三上シント・坪井智浩
7(第三艦橋副航宙士)麻耶アキホ・ 榎本温子
8(浮遊物監視員)里美レンナ・ 浅川悠
9(星間気象観測員)間宮リオ・ 川澄綾子

>その他
(研修医)篠原ミナセ
(補給長)荻野セイ・清水香里
(機関長)榊原コウキ・川田紳司
技術士官)結城シメイ・入野自由
(元総理大臣)間宮タツ有本欽隆

>スターシップチャンネル2300
(プロデューサー&ディレクター)ピータースパイクス・ 志村知幸
(レポーター)ディータ・ミルコフ:生天目仁美
放送作家)トニー・ガリアーニ



UG☆アルティメットガール第1話「アルティメット作戦第一号」5(85点)
脚本(西園悟)、絵コンテ・演出(ムトウユージ)、作画監督守岡英行

というわけで、原作は「あの」moeによる、オリジナルアニメ「UG☆アルティメットガール
でスタッフは、原作はmoe・スタジオマトリクス、原案はゆーじと愉快な仲間たち<なんだよそれは!!(笑)、シリーズ構成は西園悟、キャラクターデザインは守岡英行、監督はムトウユージ、アニメ制作はスタジオマトリクスって構成。
で今回は、怪獣銀座となった日本で、高校2年生の小春野白絹(福圓美里)は、ある日アルティメットガールになって怪獣と戦うことになるって話。
いやあ、流石はmoe・・アホだ、アホすぎる・・素晴らしいアホアニメだ(笑)
これは、言わずもがなの「ウルトラマン」のパロディであり、それを非常に頭悪く(ほめ言葉)、エロくお馬鹿に作っている・・もう全編爆笑。
この本気で全力で馬鹿をやってる所は非常に好感が持てます(でもこれって意外に難しいんだけどね、滑ることかなり多し)
もう、色々ツッコミどころ満載でもあり、「いきなりUFOマンに踏み潰される少女たち」、「ソフビな怪獣」、「アレなものをにぎって変身」、「白い液が飛び散るエロい変身」、「倒れるシーンを3回繰り返す」、「エネルギー切れで服が破ける」、「UFOマンP(笑)」とか・・いや、やってくれるぜ(笑)
なにより、UFOマンの古谷徹がノリノリで、「いきまーす」「大地に立て!」はもちろんのこと、「早くにぎるんだ!」とアレなものを突き出して少女に迫るのが最高に良い(笑)
大御所がこういう仕事やってくれるのは嬉しいね。
少女で「等身大変身ヒーロー」ってのは「セーラームーン」以降結構あるけど、少女で「巨大変身ヒーロー」ってのはなかったんで、斬新でもあります(笑)
とりあえず、「コレクターユイ」のコスプレからもわかるように、ムトウユージ西園悟はコレユイでも良い仕事をしてたコンビでもあるので、期待ができます。
しかし、変身するたびに服が破けるのは大変だな(笑)
で次回は、つぼみが大変身。