映画

◆映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

映画版「もしドラ
あまり期待せずに見に行ったのだが、なかなか面白かった。
原作者と監督が手綱を取って、原作から脚本を練り上げたおかげか、原作をほどよく綺麗にまとめていて、上手くバランスを取っている。
原作などでツッコミ所であったとこも、各所にフォローや改変が入っていて、先に放送されたアニメ版よりも説得力がある感じになっていた。
とはいえ、話のキモである「ドラッカー」部分はあくまで調味料という感じで、これは先のアニメ版と同じで、原作よりはかなり薄味。
その代わり「野球青春映画」という雰囲気はかなり出ていたので、そっち方面の感動は結構あって、まあ映画としては正解だったかも。
「真摯さ」をテーマにして、きっちり描かれていたので、これが意外に「感動」するんだよな。
ベンチに夕紀の麦わら帽子が置いてあるくだりの追加描写とか、正直泣けた。
あと、二時間という枠のためか、ところどころエピソードが省略されていて、駆け足感があったのは、ちと残念ところではあった。
まあ、ポイントポイントはちゃんと押さえていたとは思うけども。
それと、アニメ版に比べるとキャラの書き分けというかが微妙で、ちょっとわかりづらかったのは難点であった。
みな野球帽をかぶって演技をしているので、正直誰が誰だかわかりづらいんだよね。
そういう意味で、アニメなどで事前情報を得ていないと、初見だと厳しいものがあるのではないかと思った。
そんな感じで、「ドラッカー映画」ではなく、「野球青春映画」として見るなら結構楽しめると思うので、アニメ版とかが好きならおすすめである。
最後のエピローグはなかったけど、まあアレは評判もあまり良くなかったので、なくしたのは正解だったかもしれない。
しかしAKBの主題歌は、内容にはあってなくて、流石に微妙ではあったなあ。。まあ、よくあることではあるが。