映画

劇場版“文学少女”

ライトノベル原作の「文学少女」の劇場アニメ化。。自分は原作は未読。
友人に誘われてなんとはなしに見に行ったのだが、なかなか面白かった。
内容的には、原作の5巻と完結巻の最後の方を合わせた作りのようで、5巻のヒロイン美羽の話とメインヒロインである先輩の卒業の話が同時進行で語られたため、多少強引なつなぎ方になっているのが気にはなったが、物語的には完結もしてることもあり、カタルシスは結構あった。
なんと言っても、サブヒロインである美羽のヤンデレさんぶりが超圧巻で、平野綾の熱演もあいまって、なかなかに引かせてもらった(笑)
屋上&トラックのくだりはもうドドっ引きで、これはもうバッドエンドかなと思うぐらいだった(笑)
作画演出も劇場版ならではの迫力があり、背景描写も美しく、特に美羽エンドの所の演出は綺麗で非常に良かった。
あと、音楽も伊藤真澄の音楽も、eufonius の主題歌もぴったりあっていた感じで素晴らしかった。
とはいえ、少しミステリ仕立てで話も進むため、細かい流れとかがいまいちわかりにくかったり、出会ってからの「2年」の話とかが飛ばされてはいるので、キャラの関係性とかがいまいち把握しにくかったのは、やっぱりちょっと気になったところ。
あと、今回の話では先輩のあの「本を食う」っていうのがあんまり話とは絡んでなかったため、先輩は「本を食う変人」以外の見せ場が少なくて、ちょっと可哀想には感じた。
クライマックスのあの「不思議空間」も、先輩の能力なのか、それとも映像的演出なのかがよくわからなかったしねえ。
正直、TVアニメで2クールぐらいかけてやるべき作品かなとは思ったが、美羽エンドと先輩エンドのダブルクライマックスはカタルシスもあったので、コレはコレでありだなとは思いました。。未読の自分は結構楽しめたので。
原作にも俄然興味が出てきたので、機会があれば原作もいつか読んでみたいですな。