CD感想

◆トゥーハートドラマアルバム「ピース・オブ・ハート」5(90点)
原作(AQUA PLUS)、監修(高橋龍也)、脚本・演出(黒田洋介)、ジャケットイラスト(水無月徹

To Heart Piece of Heart

To Heart Piece of Heart

というわけで、「To Heart2」のPC版も発売されたという事で、記念という名目で「To Heart」のドラマアルバムを今更聴いてみる。
これは、原作の高橋龍也が監修の元に、「To Heart」のファンでもある黒田洋介が自ら脚本・演出を手がけた、原作のゲームになかったまぎれもない「セリオシナリオ」であり、11番目のストーリーとも言える物語である。
流石にファンでもあり、器用な作家でもある黒田洋介だけあってか、非常に脚本が上手く出来ていて、泣かせる。
正直、性急過ぎる所もあるにはあるが、1時間という枠で綺麗にきっちりまとめていて、バランスも良く面白かった。
つうか、もっと長いスパンでの日常を絡めた話も見たかったなあ・・と思わせるぐらい「いい出来」である。
最後に、「卒業」と絡めてマルチシナリオの「仰げば尊し」やら「涙」なんていうあざといギミックを使ってきてる辺りも、もう泣けること泣けること。
最後のED曲のところで「止める」辺りあざとすぎ!(笑)
実のとこ、「To Heart」自体はアニメや漫画、そして知識としてしかしらなくてゲーム版はさわりぐらいしかやってないわけではあるが、いつか機会があればゲームの方もやってみたいよねえ・・今更だけども(笑)
あと、ブックレットもコネを使って様々なイラスト陣が飾っており、なかなかに豪華である。

>内容
1.傍らにいるマルチ
2.ピース・オブ・ハート
3.西音寺女子学院
4.いつものバス停で
5.セリオの三週間
6.佐藤雅史について
7.メイドロボのくせに
8.答え~田沢圭子~
9.寂しくて嬉しくて
10.ガンバッテクダサイ
11.涙
12.エンディング